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新型ピンチ弁

滞水地盤で威力を発揮

 

 

神衣技研有限会社   
代表取締役 桜井良一

神衣技研有限会社
技術員 小山一美

 

 このたび千葉県N市で、RCケーシング(MMホール)よりの発進で、新型ピンチ弁を使用し、薬注をせずに滞水砂層を推進した施工事例を、ご紹介いたします。

【概 要】

  ◇場所:千葉県

  ◇施工業者:神衣技研(有)

  ◇土質:細砂・中砂N値=13〜14

  ◇被水圧:0.46kgf〜0.27kgf/cm2

  ◇透水係数:不明

  ◇管種・管径:φ200o推進用硬質塩化ビニル管SUSカラー付直管

  ◇推進機種:φ1.5m  立坑用推進機 SH-253型

  ◇発進立坑:MM3号

  ◇推進延長:93.95m/4スパン(最大延長39.5m)

 本現場は、アート工法機で建て込んだMMホールよりの発進であった。土質は滞水砂層で透水係数は不明であったが、被水圧0.46kgf/cm2のため泥土圧方式を採用する必要があった。

 本来、アート工法の立坑構築の際は、立坑まわりの薬注は不要となっている。ただし、この立坑を発進立坑とする場合も、通常推進管の安定のために坑口の薬注が必要となる。

 今回の現場では、泥土圧式を採用し、新型ピンチ弁(先導管分割発進時、1次発進時よりピンチ弁が作動する)を備えた新型(D型)先導管を使用したため、推進管の安定のための薬注を施すことなく、掘削添加材と新型ピンチ弁のみで、先導管土圧と切羽土圧のバランスがとれ、推進を無事完了した。

 このことから、推進する際に新型ピンチ弁が有効に働いたこと、掘削添加材の注入量の調整など方向修正を含めた有効な施工管理が証明されたと思料する。ただし、透水係数、被水圧によっては、坑口薬注は必要となるケースがある。

 今回の工事は、当社の施工技術に一層の自信を与えてくれた工事となった。

 

 

 

推進状況

新型D型先導管

 

縦断図(クリックすると大きな画像が開きます)

 


 


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